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安藤忠雄 「地方に明日はあるか」

2011.03.24

 21日の祭日、建築家安藤忠雄氏が金沢に来た。建築家協会主催による講演会に出演のためだ。
開場時間、13:30には会場がほぼ埋まっていた。行くのが遅かった。会場ロビーでは本のサイン会が行なわれ長だの列だ。800人先着となっていたが、そんなにくるかしら・・・?
の予想を裏切る盛況ぶりだ。コンクリート打ち放しの名手、安藤の話がそんなに聞きたいものか。
どちらかというと反安藤、反打ち放しの私は、今環境の時代、如何なのか質問したい思いで望んだ。
結果、話は面白かった。関西人らしいウィットに富んだ話術に引き込まれていく。
日本経済新聞に今月連載されている「私の履歴書」を毎日読んでいるが、気持ちの良いくらいはっきりした意見の持ち主だ。またそのことで応援者も増えてくる。神戸の震災時は安藤氏の地元でもあるのだが、事務所を1ヶ月休んで被災地を歩いたと聞く。今回の東北震災の話題にも話はいったが「我々日本人は今こそ国をあげて被災地の人々を支えるべくしてこの災難に立ち向かわねばならない。」と語った。

毎日ニュースに流れる被災地の状況を見るにつけ、また原発のあまりの変わり果てた惨状に危機感が増すばかりである。私もこの先どうなってゆくのか、果たして首都東京は、日本はどうなってしまうのか、心配せずにはいられない一人である。同じ建築を作るスーパースターの話を聞き勇気をいただいた。「地域のため、日本のためがんばろう。」
(T.T)

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