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月別: 2009年5月

北陸の環境デザインを考える

2009.05.18

5月9日(土)に開催された「JIA2009北陸支部大会in金沢」で環境デザインの講座を受けました。
その時の記事が5月12日の建設工業新聞に記載されています。

難しい講義かと思っていたのですが、善養寺さんのお話などはすごくわかりやすくこれからの建築に必要なことをズバリ話していました。
善養寺さんは自分が経験したことを含め、はっきりとした意見だったので聞いててスッキリでした。
第2部として当社所長がコーディネーターとして登場し、善養寺さん高橋さんと意見を交わしました。
これからエコ改修、環境配慮型建築についてもっともっと勉強しなくてはと思いました。

無暖房実験棟完成

2009.05.02

金沢工大 環境系・建築都市デザイン学科 垂水研究室の実験用として「無暖房実験棟」がついに完成しました。

場所は白山市にあります金沢工大のやつかほリサーチキャンパスの一角、真南に温室部分を向けて建っています。名前のとおり真冬でも無暖房で過ごすことが可能な建物になっています。
断熱材が普通の3~4倍も使ってあり、窓には3重ガラスの木製サッシを装備。また,建物外周部の地下1.5mにはクールヒートチューブなるステンレス管が埋めて有ります。冬の地下温度は13度程度有り、その熱を空気に置き換えて室内まで取り入れることが出来ます。それだけではなく、高性能の熱交換器が威力を発揮します。

 スウェーデン製の熱交換器

気密検査実施

2009.05.01

ブログUPが遅れてしまいましたが、4/21に無暖房実験棟の気密検査が行われましたので、その結果をUPしたいと思います。
無暖房の建物ということで、気密の良さはとても重要です。

そして、気密検査の結果ですが、C値(隙間相当面積)0.26c㎡/㎡という、すばらしい結果となりました。この値は、建物全体の隙間の割合を表すもので、小さければ小さいほど、高い気密性を有していることになります。省エネ基準での北陸地方の基準は5.0c㎡/㎡以下、そして通常当社で設計・監理を行っている建物では2.0c㎡/㎡以下という高い基準を設けています。このC値:0.26という結果がいかに優れているか分かります。

大工さんが面白いものを作ってくれました。壁の断熱材のモックアップです。
右の写真を見ると分かりますが、壁の断熱材の総厚は240mmとなっています。
板状の断熱材はネオマフォームの60mm、そして間にサンドイッチされた断熱材は高性能グラスウールの120mmとなっています。ここまでの高い断熱仕様を実現できたのは初めてです。真冬に来て、本当に無暖房で過ごせるのか体感してみたいものです。

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