ボランティアレポート(避難所について)
2011.05.29
石巻市ボランティアセンターではガレキ・泥だしの他に避難所のボランティアにも参加してきました。専修大学の4号館が避難所として使われており、150名ほどが避難されていました。
ガレキ・泥だしのボランティアは、例えば「16時までにこのスペースをきれいにする」という分かりやすく、はっきりとした目標があるので、自分は何をすべきなのかを判断したすかったのですが、避難所のボランティアは食事の用意以外には特に何時までにこれをしなければいけないというものがなく、避難所のリーダーの方には、言われる前に動くようにしなさいと言われていたので、何をしたらいいのかを判断することが難しかったです。
主にやっていた作業は、
・朝・昼・夕飯の準備
・避難所を清潔にするために出入口のドアや手すりを消毒すること
・配給物資の整理・後片付け
・避難所内での催し物の準備
でした。
避難所のボランティア中は、避難されている方と同じものを食べさせていただいて、同じ部屋で寝させていただきました。
4月の東北はまだかなり寒かったのですが、部屋は空調がされているので暖かかったです。でも一つの部屋(教室)には複数の世帯が入居されていて、長机で簡単に仕切っているだけなのでプライバシーがなく、夜寝るときは音をたてないように気をつけたりと何かと注意が必要で、1、2ヶ月ここで暮らしている方の心労が心配になりました。
食べ物は朝、昼はおにぎりと菓子パンで、夜は炊き出しというメニューでした。菓子パンは甘いものばかりでした。毎日必ず配給がある環境はすばらしいと思うのですが、いつもおにぎりとパンだけというのはなかなか寂しいものがありました。カレーパンやコロッケパンが来たら喜ぶ方が多かったです。
被災者の方は緊急事態で見知らぬ人としばらく共同生活をすることになり、私がボランティアでいた間にも多少の揉め事もありましたが、皆さんトイレ掃除や水の補給、配食の時は協力し合っていました。それに、私に気さくに接していただいて、食べ物を分けていただいたり、ダンボールの縛り方を教えてくれたり、津波が来たときのことを話してくれました。最後にお別れをするときも暖かく見送っていただいて、自分もこの方々のように強くて優しい人になりたいと思いました。
夜の炊き出し・・・雑炊、カレー、そば、あじの開き、さつま揚げ、味噌汁、カレーうどん、大根の煮付けなどがありました。
左上:自衛隊の給水車(タンクには1,000リットルの水が入るそうです)
右上:ボランティアでフルートの演奏をされたソン・ソルナム氏
世界各国でコンサートをするほどの達人です。
(T.K)