フクシマ復興支援会議に参加
2011.12.03
先月のことですが、やはり留めておこうと想いUPします。
秋の深まりを見せ始めた福島駅に降り立ちました。
色づいた街路樹の駅前広場、ここでは原発のことは感じられない。
今回の災害でも特別なのが福島の被災だと思います。
福島の復興支援会議に参加、翌日は仮設住居にお住まいの方のお話を聞きました。
仮設住居ならまだましで、地域を離れ、離散状態の地域は元に戻れない。
次代を担う子供たちを離散させてしまった行政に苛立ちを隠せないお話を聞きました。
建築家は無力だなと感じました。
しかしフクシマの建築家は仮設住居であっても果敢に挑戦し、行政を動かすことになりました。
少しでも福島、東北の建築家の手助けが出来ればと思います。
復興会議、仮設住居見学などなど貴重な体験をさせていただきました。
こうした災害を受けて初めて動くというよりも、先んじて建築家としての役割があるのではないか。
地域を良くするのは当然だが、地域が無くなるような事態になる前に行政に働きかけるのも建築家としての見識ではないか。
JIA徳島では「フクシマトクシマの会」を立ち上げています。
準備できることを被災地から学ぶ、学んでおく。
世の中が震災に関心のある今だからこそ、我々職能としての存在感、
責任を問い直してもいいのではないか。
UIA2011大会が震災の年に開かれ、これから建築家はどこへ向かうのか、
この景況の中、地方の建築家は生き残れるのか、
2050年の建築家という命題を今一度問い直す機会を与えていただいた気がします。
(T.T)