ブログblog

月別: 2009年4月

フランスの温暖化対策

2009.04.18

環境グルネル第一法
 フランスでは気候変動から廃棄物、自然保護まで環境の対策を網羅する「環境グルネル第一法」が成立した。老朽化したビルや住宅などでの暖房によるCO2排出が多いことから、新法では建造物の断熱改修に集中投資する枠組みを導入。新築の建物には厳しいエネルギー効率を義務付ける。(日本経済新聞 21.04.16)

ヨーロッパはエネルギーがもともと少ない、EUで取り決めた全体目標に対して、各国がもっと踏み込んだ数値目標を掲げています。今回のフランスの施策はその中でも効果的な方法ではないだろうか。
断熱改修により建築物の外壁に留まらず、屋根や外回りのリニューアル、内部の模様替えにまで及ぶかもしれない。経済効果は2倍以上有ると思われる。2兆円ばら撒いてその何割しか効果のない施策とは雲泥の差だ。なぜ環境のキーワードによるこのようなアイデアが出ないのかふしぎのくに日本だ。

熱交換機が到着!

2009.04.16

金沢工大実験棟、UPします!

まずは4/14のことですが、ついに熱交換換気機がはるかスウェーデンから現場に到着しました。REC社のティーモベックスという機器で、熱交換率は80%以上という優れものです。無暖房住宅は名前の通り、暖房器具は一切なく、この熱交換機を上手に使うことで、暖房なしでも大丈夫なレベルになるようです。冬期に来て、実際に体感してみたいものです。

熱交換換気機のフィルターの写真です。フィルターは2種類あります。そして、それぞれ新しいものと、汚れたもの(2年間使用したもの)を並べていますが、このフィルターの性能こそが、気密住宅で快適に過ごすという、熱交換換気機の生命線になります。ちなみに、この機器のフィルターは大変優れた製品とのことです。

次に、本日、4/16の写真もUPします。
外部には温室フロントサッシが取り付けられ始めています。

そして、内部は壁のボードを張り終え、天井のボードを張っているところです。
さあ、完成までもう少しです!

無暖房実験棟見学会とパッシブ視察報告会

2009.04.13

花見日和の温かな日になりました。

実験棟の見学会を開催しました。
約30名の参加があり、久々のヒットです。
来場者は、ほとんどその道のプロばかりで、
うかつなことは申せません。

室内は3層目の断熱材を張り終えたばかり、サッシも取り付き、
ちょうど見学にはいいタイミングでした。

気密シートの位置はどこが適切か、土間下は断熱材が必要かなど
予想通り、鋭い質問や、指摘が有りました。

パッシブ視察報告会

コンフォルトさんのショールームに場所を変えて報告会を開きました。
パッシブハウスとは、に始まりドイツ、スウェーデンの今のパッシブハウスが建築されている
様子などを映像でお伝えしました。
スウェーデン北部・海岸に位置するイリオスに建設中の福祉施設は老人向き、
暖房が要らないくらい厚い断熱材で囲まれた平屋建てですが、かなりへき地でした。
限界集落がない国だから手厚い福祉がなされるので叶う立地かもしれません。

福祉施設のパンフレット

浅野川の桜満開

2009.04.13

サクラサク

今年の桜も明日の雨で見納めかと思い、撮ってきました。
今朝の浅野川、主計町の桜景色です。

今年は一週間雨が降らず、風も吹かなかったせいで、長持ちしました。
暖冬で早咲きの予想も有りましたが、結局平年どおり。

入学式くらいに満開となり、文字どおりの「サクラサク」。

木製窓がつきました!

2009.04.07

こんにちは、ぽっかぽかで、桜が素敵な季節になりましたね。

金沢工大の無暖房実験棟ですが、本日、待ちに待った木製窓の取付です!
木製窓は、富山県のキマドさんのもので、大変高い断熱性能を有しています。
通常出回っている断熱サッシでは、熱貫流率:2.3W/㎡・K程度でもかなり良い仕様なのですが、今回のこの窓はなんと1.0W/㎡・Kと、すばらしい仕様になっています。熱貫流率とは熱の伝わりやすさを表す数値で、これが小さければ小さいほど、熱が伝わりにくいことになります。
ちなみにガラスはトリプルガラス(Low-E仕様、クリプトンガス入)になっています。

内部はグラスウールを充填している最中です。
壁の断熱仕様は、ネオマフォーム60mm高性能グラスウール16K 120mm+ネオマフォーム60mmと、壁についても断熱仕様は、通常の断熱建築の3倍程度になっています。

断熱材の外側に遮熱シートを貼っています。

このように、壁、屋根、窓など様々な工夫がこの建物には施されています。出来上がりが楽しみです。

TOP