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子供は一番の場所を知っている

2012.03.30

住宅が完成し竣工検査もおわり、手直し検査に訪れました。
場所は珠洲市の突端、海が目の前、海岸のすぐそばです。

この家の将来の主は一番居心地の良い場所を知っています。
日長ここで遊んでいるようです。この冬は寒さが長いせいか、
あまり外遊びをしないと言ってらっしゃいました。

この家の将来の主は一番居心地の良い場所を知っています。
日長ここで遊んでいるようです。この冬は寒さが長いせいか、
あまり外遊びをしないと言ってらっしゃいました。

実はこの階段の踊り場下に蓄熱暖房機が収納してあります。
リビングから2階へと続く階段は踊り場を舞台のようにして外のオープンデッキと繋がっています。

また2階へあがると吹き抜けを見下ろすスタデーィーコーナーはこの家の一番の見晴らし場所。
勉強しながら、本を読みながらふと前を見ると、水平線が見えます。

「住み始めた感想としては、暖かい家に生まれ変わり、とても住みやすい家になっております。
リビングとダイニングの出入り口ドアを開け放しておくと、室温20度、湿度45パーセント程度の、どこにいても、過ごしやすい環境を作ることができています。」
とオーナーさんから評をいただきました。
私たちの一番のご褒美です。感謝申し上げます。(T.T)

建築士3月号

2012.02.27

業界誌に載せていただきました。
建築士の3月号「建築の再生」という特集記事の中で、5人の執筆者の末席に入っています。私の担当は「業態変化への対応と省エネ改修」ということで金融機関3店舗の改修事例を載せています。
一応全国版です。

全4ページの内、2ページ文を載せます。

(T.T)

エコリビング賞授賞式

2012.01.27

知事とツーショット
一昨年は新築部門で優秀賞を頂きましたが、今年度は改修部門で奨励賞を頂きました。
知事賞はいろいろありますが、本物の知事さんから直々に頂くことはなかなかないのです。
写真を送っていただきましたが、データまで出してくれるあたり、しっかり励めとの意味合いだと思いますが、値千金のツーショットになりました。

この建物は能登中島に在ります築100年の大きな民家ですが、先の能登震災で所々被害が発生しました。復旧工事と合わせて機能改善のリノベーションも合わせて行いました。
「寒くて暗い」と言う施主さんからの不満を改善するには断熱改修が必要と考えまた、部分的にスケルトン(構造体だけ)にしてしまう方法で水周りは大きく改修しました。採光・通通しが悪かった台所、家事室にはテラス空間から光と風、眺望を取り込みました。

玄関から入ると大きな土間空間があります。以前は暗くて陰気な感じでしたが、ハイサイドの光とリビングからの光によってゆとりのある玄関ロビーとなりました。

(T.T)

珠洲の家が完成間近です。

2012.01.16

珠洲の住宅がまもなく完成します。

照明機器・家具・建具が入り、室内空間も出来上がってきました。
既存部分の縁側には、インナーサッシを取付け気密性を図っています。

1Fのリビングです。
リビングは、奥のダイニング・キッチンと建具を介して繋がっています。

また、リビング上部の吹抜けが、1Fと2Fのスタディスペースを繋いでいます。
部屋が連続し、どこにいても家族の気配を感じることができ、
かつ、それぞれの居室を設けることで個人のプライバシーを守ることができるようにも
なっています。

各居室が繋がっていくように、住まう家族の関係も繋がっていくような
家になればと思います。

(M.U)

フクシマ復興支援会議に参加

2011.12.03

先月のことですが、やはり留めておこうと想いUPします。
秋の深まりを見せ始めた福島駅に降り立ちました。
色づいた街路樹の駅前広場、ここでは原発のことは感じられない。

今回の災害でも特別なのが福島の被災だと思います。

福島の復興支援会議に参加、翌日は仮設住居にお住まいの方のお話を聞きました。

仮設住居ならまだましで、地域を離れ、離散状態の地域は元に戻れない。
次代を担う子供たちを離散させてしまった行政に苛立ちを隠せないお話を聞きました。

建築家は無力だなと感じました。

しかしフクシマの建築家は仮設住居であっても果敢に挑戦し、行政を動かすことになりました。
少しでも福島、東北の建築家の手助けが出来ればと思います。
復興会議、仮設住居見学などなど貴重な体験をさせていただきました。
こうした災害を受けて初めて動くというよりも、先んじて建築家としての役割があるのではないか。
地域を良くするのは当然だが、地域が無くなるような事態になる前に行政に働きかけるのも建築家としての見識ではないか。

JIA徳島では「フクシマトクシマの会」を立ち上げています。
準備できることを被災地から学ぶ、学んでおく。

世の中が震災に関心のある今だからこそ、我々職能としての存在感、
責任を問い直してもいいのではないか。

UIA2011大会が震災の年に開かれ、これから建築家はどこへ向かうのか、
この景況の中、地方の建築家は生き残れるのか、
2050年の建築家という命題を今一度問い直す機会を与えていただいた気がします。
(T.T)

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