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福井若狭町 年縞博物館に行ってきました。

2018.12.03

12/1(土)JIA福井地域会主催の内藤 廣さんの講演会に参加しました。

午後から講演会だったのですが、午前中に内藤廣さん設計の福井県若狭の年縞博物館を見学し講演会に臨みました。

私自身福井県出身なのですが、年縞と聞いてもなんのことかわかりませんでした。

博物館で説明を聞いたところ年縞とは、三方五湖のひとつ水月湖で採取できる木の葉や花粉、火山灰などの堆積物のことだそうで、水月湖から採取できる年縞は、7万年前のものにさかのぼってその時代の環境を知ることが可能とのことでした。これは世界的に見ても非常に珍しいそうです。

また、年縞は1年に0.7mmづつ堆積し縞々模様が作られ、この縞々が時代を遡る一種のスケールとして用いられ世界標準として認定を受けています。

▲遠景から撮影した建物外観
▲妻側のカフェスペース
▲1Fピロティ空間

博物館と聞いて想像するのは、コンクリートの格式高い建物だったのですが、年縞博物館は切妻屋根の非常にシンプルな形状をした建物でした。アプローチを進むとコンクリートの柱と梁のピロティ空間でした。他の建物と異なるのは、コンクリート表面が4~5センチのピッチで木材の表面のように縦じま模様がきれいに入っていたことです。この縞模様が年縞の縞模様とリンクして建物全体のデザインとして統一されたものになっていました。午後の講演会で内藤さんが日本一のコンクリートができたと仰っていましたが、本当に精度の高い美しいコンクリートだと感じました。

▲木質感のある内部空間
▲年縞の展示

内部は、鉄と木の混構造でしたが鉄骨の重たいイメージはまったくなくトラスの梁が軽やかな空間を見せていました。年縞の展示は、歩くごとに年縞の古いものになるような展示がされており、アクリル板に挟み込まれた年縞を裏から照明を当てて美しい見せ方をしていました。

午後の講演会では、この年縞博物館計画の話をメインに現在の社会情勢から裏日本の北陸3県の特色まで様々なお話がありました。中でも講演会の最後に内藤さんが仰った「燃えているのか」という言葉がとても印象的でした。建築を目指す学生に向けてこの言葉を投げかけていたのですが、自分に言われたような気がしてはっとさせられました。

日々の仕事に追われ初心を忘れがちになりますが、建築をやりたいと思った初めの熱い想いや自分の夢をもう一度考えさせられました。

今回「年縞博物館」と講演会を1日で体験できたのは、自分の中で非常に勉強になりました。この学びを実務に生かしてがんばります。(M,Y)


当社設計室のレイアウトと会議室の椅子を一新しました!

2018.10.25

before
(設計室)

今回設計室のレイアウト変更を行うに当たり、現況レイアウトのCAD化、新レイアウト検討(3Dイメージ)を行い所員で打ち合わせしながら計画しました。

after
(設計室)

 これは、通常業務でオフィス改修をさせていただいている経験が非常に役立ちました。

机の移動には、PC、プリンター、電話等の様々な配線が関係します。どこから電源をとってどこに配線を逃がすのか自分たちの設計室を使った実践でした。

 限られたスペースの中で通路幅やデスクワークスペースを少しでも有効利用するために、机を斜めに配置しています。タモ集成材のデスク天板も綺麗でとてもいい感じです!

 以前より一層コミュニケーションが活発になりました。

 収納棚は、壁面にまとめることで、何がどこにあるか一目瞭然になり、使いやすくなりました。

 この設計室レイアウトで培ったノウハウを実務業務にも活かしていきたいと思います。

~途中経過~


before
(会議室)

 会議室の椅子は、既存の机に肘掛けが入る寸法になっているか、素材は何で造られているか、デザイン性はどうかなど、所員全員が椅子のプレゼンテーションを実施し決定しています。

 椅子の背面が白色になり、以前より明るい雰囲気でお客様を迎えられると思います。

after
(会議室)

当社のBELS収得件数、累計23件に更新、変わらず日本一!!

2018.09.07

変わらず日本一!!

今年2月に15件だった当社のBELS収得件数が、なんと7ヶ月で累計23件に更新されました。BELS制度開始当初より非住宅部門で全国トップを維持しております。

当社が担当しているBELS評価業務は、建物の省エネ性能を★の数で表すものです。

国土交通省の「既存建築物省エネ化推進事業」に必要となる評価システムです。

BELSは建築物単体の性能評価を表しています。建築物の外皮性能や空調、照明などの設備も含めたエネルギー消費性能を数値化し、その性能の良さをミシュランのように星の数で分かりやすく示したものです。

補助金を活用して建物の改修+省エネ化が行えますので、以下のようなメリットがたくさん!!

①改修工事コスト負担減

②省エネによるランニングコスト減

③快適な建物に生まれ変わる

これまでは築年数だけでしか評価基準がなかった中古の建物も、このBELS評価が加わることでその建築物の省エネ性能をアピールできるようになります。このことは既存のストック活用を念頭に省エネ改修がどんどん増えていくことに繋がると思います。

そして国のCO2削減にも貢献できる!!

補助金で省エネ改修が全国に広まることを期待します。

金沢信用金庫大聖寺支店 建設工業新聞掲載

2018.07.26

H30.07.26 本日の建設工業新聞に金沢信用金庫大聖寺支店の紹介記事が掲載されました。

今月7月2日からオープンした大聖寺支店の取り組みについて盛りだくさんの内容で記事を書いていただきました。

CLT(直交集成材)を使った木造の金融機関が完成。環境省、農水省の補助金活用によって叶いました。

コンクリートよりはるかに断熱性が高く11倍もあります。荷重が軽くて杭がいらなかったこと、そして地場産材の杉を使用した事など環境省の目指す 省co2には貢献出来たのではないか。まだまだ単価が高く、市場に出回ってはいませんが、その先鞭になって行けばとの思いです。(T.T)

この建物は、当社にとって初めての試みがあります。1つは、CLTという新しい構造材料を採用したこと。木材の新材料であるCLTは、木材の巨大なパネルで建物を構成しています。内部は、CLTは構造材そのものが仕上材とすることができ、県産材の杉を現しで見せることになります。

2つ目は、CLTについて国の補助金活用を行ったこと。環境省・農水省連携補助事業を活用しています。補助対象工事の85%補助ということで、厳しい書類審査を経て建物の竣工に至りました。今後は、建物の温熱環境を測定し、CLTの断熱性能を検証していきます。

工事中には、冬に大雪の影響がありCLTの建て方が遅れ一時はどうなることかと思いましたが、無事予定通りオープンを迎えることができました。

苦労してできたものが、新聞の記事となって皆様にお披露目できてホッとしています。(M.Y)

【きんしん大聖寺支店】 全国で初めて!CLT工法の金融機関が竣工

2018.06.22

6月21日、きんしん大聖寺支店改築工事が無事竣工を迎えることが出来ました。

新 金沢信用金庫 大聖寺支店
開式の前に加賀市長からのご挨拶がありました。

待合ロビーはCLTの木目が活かされています。カウンター上部のルーバーや斜めの天井がおしゃれでセレクトショップのよう!家具や機械、人が入ると賑やかな雰囲気に変わると思います。楽しみです。(E.T)

構造体としてのCLTは単なる集成材ではなく、
地場産材の杉の木を直交方向に組み合わせた材料で、耐震性・断熱性に優れた新しい材料です。

又、当社は2010年から進められている「木材利用促進法」の施策と
地方創生の理念に叶う地方の金融店舗提案をさせていただきました。

金融機関としてのCLT工法の建築物は日本で初めてであります。
このプロジェクトが手本となり、全国に広まっていく事を祈念いたします。    (T.T)

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