御柱祭
2010.04.11
信州諏訪の御柱祭
先週末、奇祭と呼ばれる諏訪大社の御柱祭を見た。
7年目ごとの寅と申の年に行なわれ、諏訪地方21万人もの人がみな参加するらしい。
切り出したご神木を道中曳くわけだが太い縄を大人から子供まで、子供を抱いた母親までが綱を持って参加していた。確かに老若男女それぞれの年代のひとがなんらか、かかわっているように見える。
神事は強い。
道中の端に大きなジャンプ台のようながけがあり、そこで一気に引き落とすのが最大の見せ場である。男衆はご神木の両サイドにV字型のツノの上にのぼり、また大木の先端にまたがるものもいる。
はしごのぼりまで登場し、最後に口上を読み上げる。ここまで射台の上で一時間。
待っている人は観覧席を含め1万人はいるだろう。二日間で計8本落とすらしい。
赤旗が白旗に変わる。落とせの合図だ。会場がどよめく。一気に綱が引かれ人を乗せた大木ががけを滑り落ちる。なんともすごい迫力だ。
地域起こしが叫ばれて久しいが、この人たちは千年以上もの長きにわたって祭を通して、地域の結束を繋いでいる。そして先祖からの精神を受け継いでいく。 すばらしいと感じた。