U邸 断熱改修

軸間ウレタン注入断熱工法

住みながら断熱改修

 木造の住宅を住んだまま、高気密・高断熱の家に変える断熱改修を行うことができました。既存住宅の内・外装をさわらずに、断熱性能を上げることが可能です。

ウレタン圧送車
施工内容
●床下
既存の換気口をふさぎ、防蟻・防湿シートを施工後、ウレタンを基礎の立ち上がりから床下内部全面に吹付けする。
●外壁

壁内材軸間に細いチューブを天井裏と床下から挿入してウレタンを注入。注入量や発泡圧などを計測し、ウレタンがいき届いたがわかりにくい部分はサーモグラフィで確認するなど材軸間全体にウレタンを施工する。 

●天井裏
施工前 施工後

小屋裏面に内側から通気層を作り、ウレタンを吹付けして壁面のウレタンとつながるよう施工していく

●気密測定

窓はインナーサッシ取付、一部ペアガラスに取替えをして気密測定を行いました。

C値=1.4 

これは、この地域の基準値5.0以下です。

●24時間換気システム

高気密・高断熱住宅には必ず24時間換気が必要となります。

今回は全熱交換型の第1種換気方式を採用しました。

改修をして・・・

 改修後の気密測定ではC値(相当隙間面積)は1.4でした。これは次世代省エネ基準の5.0を遙かに凌ぐ数字です。

 また改修前後、家の内外に温度湿度計を設置し測定を行ったのですが、改修後は各居室の温度・湿度のグラフの波が小さくなりました。これは温度、湿度とも外気の影響を受けていないことを示します。

 以上の結果より、温熱環境的には、中古住宅が、最近の高気密・高断熱新築住宅と同等以上の高性能住宅に変身したことになります。

今後は、今回の測定数値には表れない部分も含めてこの断熱改修の真価が発揮されることでしょう。