金沢信用金庫 小松北支店 外断熱工法
用途 :金融店舗
場所 :小松市日の出町
延面積 :130m2
構造 :RC造
竣工 :H 17.12
「建物を長く使う」ということ

1.老朽化

海建物は年月の経過とともに、内部の設備やデザインが時代遅れとなり、使い勝手の悪いものになります。また、建物自体も風雨・日射などによる躯体の劣化が進み、外壁や内装への被害が生じます。

きんしん小松北支店ビルもまた、そのように建物全体が「老朽化」していました。構造体であるコンクリートの寿命は一般に60年といわれます。しかし、築30年のこの建物は外壁のあちこちに構造体のコンクリート亀裂の影響によるタイルの剥れや浮きが見られ、内部にも窓廻りの結露によりクロスの剥れや窓枠の腐朽が生じていました。

こんなのになりました
改修前の外壁
レンガ張の外壁が
改修前 改修後
2.リノベーション

では、このような建物を長く使う為にはどうすればよいでしょうか。その答えの一つが「リノベーション=改修」です。

建物すべてを新しくするのではなく、内部の設備や使い勝手を改善するのです。それは金融店舗であれば、OAフロア化、インテリアや内装の刷新、古くなった照明や機器の取替など、建替えるよりもはるかに少ないコストとエネルギーで、よりよくすることができます。

今回、きんしん小松北支店では上記のような「内部改修」に加え、「断熱改修」を行いました。これは、建物の表面・内装だけを改修するのとは異なり、建物の躯体そして温熱環境を改善する改修方法です。
明るくなりました
改修前 改修後
3.結果

断熱材でくるまれた建物は長く使い続けることができます。また、厚い断熱材のおかげで外部の影響を受けにくく、空調なども省エネを図ることができます。

建物を長く使うということは、長期的に建物修繕にかかる費用を軽減するだけでなく、環境への負荷を低減することになるのです。