金沢信用金庫 東金沢支店 外断熱工法
商業施設の断熱改修・・・レトロフィット

新築から25年以上の時を経て内外装とも更新の時期が来ました。われわれに与えられた課題は屋上の防水更新と外壁の劣化改修、そして内部のリニューアルです。当初の予算からすると断熱改修までは無理との判断でしたが、全体のバランスの中で抑えるべきところを見出し、施主の理解を得て、外断熱改修することができました。

用途 : 金融店舗
場所 : 金沢市小坂町西
面積 : 303.96 m2
構造 : RC造
竣工

: H 19.11

改修後
改修前
 かつて銀行の外観は明治から大正にかけて西洋建築の様式を取り入れたモダンな建物を競っていた時代がありました。そんな時代の名残りを外観に取り入れなおかつ平成のモダンな金融店舗を目指しました。
〜工事内容〜

外部改修

・ALC版の劣化防止、屋上防水の更新・・・・耐用年数の延長(LCCの低減)

・外壁のリニューアル・・・・・・・・・・・・・・・・・・化粧直し(商業ベース)

・外断熱改修・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・省エネ効果(地球温暖化対策)

EPS発泡材

外壁の断熱材はEPS発泡材を使っています。外壁部で最低50ミリ、装飾部では150ミリにもなっています。入り口の頂部にはキーストーンの彫刻を取り付けました。これも外壁と同じEPS発泡材で出来ています。写真は出スミの柱、頂部の装飾部分です。発泡材を加工してメッシュを取り付けたところです。

内部改修

・冷暖房設備の更新・・・・・・・・・・・・・・・・・・・温熱環境、省エネ効果

・WCなどの水廻りの改修・・・・・・・・・・・・・・・快適環境、維持管理

・営業室、客溜りのリニューアル・・・・・・・・・・顧客サービスの向上

改修前
改修後
改修をして・・・

今回の外断熱改修は単に断熱材を張ることからもう一歩積極的にレトロフイットすることを目指しています。レトロフィットとは古き良きたたづまいを表現し、資産価値を高める手法です。

この先省エネ効果がどれほど出るかに期待が持てます。